なゆーのテキトーブログ

普段はTwitter(@oxygen60499747)より感想兼考察を投稿していますが140字では抑えきれなかったリアルでは言えないアニメへの想いをひたすら綴るブログとなっております。自分が感じた事を上手く言語化出来るように善処します。

「この作品はまだまだヤレる!」いわかける!3話感想

なるほど。今回の外岩登りはあくまで好に基礎筋力作りの重要性を説く為の役回りだったのね。どおりでAパにおける練習シーンを新入生好と他部員達の差だけ淡々と描いてた訳だ。

てっきり私は猿返しの岩という今話のメインディッシュにあたる部分を好の基礎トレの成果を発揮させる成長の場として用いると思っていた。だがそれだと好の成長をちゃんと此方側からでも実感できるくらいの努力描写が全く足りていなかったし、何よりAパの練習シーンで好は「こんなの私には出来ない」という言葉で現状の力不足をすんなり受け入れてしまっていた。この状態のままでは彼女が成長に至るまでの因果があまりに成り立っていないのでは?どうなんだ?という疑心で一杯でした。

だがそんな安易な展開に今作はしなかった。

恐らく外岩登りで伝えたかったのはクライミングにおいても必須なメンタル力と好自身の打たれ弱さ。岩が人工物である事と落ちても安全が保証されている環境とは違い、マット数枚頼りな地面に固い岩のゴツゴツさ然り。普段登るものとは全然違う大自然と対峙する事で筋力不足は勿論、落ちる事の恐怖心を前に自分の体を指1つに預けられない自信の無さに至るまで好の欠点をより強い形で洗いざらい彼女自身に実感させる事によって基礎作りへのモチベーションを上げる。この作劇が見事だったなと。

確かに基礎トレーニングそのものは地味だし、最初のうちは成長を感じずらく、ただただ経験者との差を痛感させられやすい練習が故に向上心がそがれてしまっていた好の心理状態にきちんとスポットをあてた上で、その基礎作りの重要性を改めて説く外岩への挑戦を通しての好の心情変化が丁寧に描かれていたと思う。

2話から止め画が増え、個人的には作画面での期待が徐々に持てなくなってきた中で、ストーリーオンリーでもしっかり観応えを感じる回でした。視聴継続します!