なゆーのテキトーブログ

普段はTwitter(@oxygen60499747)より感想兼考察を投稿していますが140字では抑えきれなかったリアルでは言えないアニメへの想いをひたすら綴るブログとなっております。自分が感じた事を上手く言語化出来るように善処します。

『世にも奇妙な物語』感想兼邪推~″20 夏の特別編~

もし、過去を変えられたとしたら彼等が不思議な世界に迷う事は”本当に”なかったのか?

 

しみ

冒頭でたとえ七峰さんからのチョコのしみ抜き依頼を断ったとしても、心のしみ(父親を奪われた七峰娘の憎悪)は決して消えない。時に主人公が植物状態となって、時に主人公の父親が犠牲となって不幸が訪れ続ける。恐らくこの先の人生どのルートを辿ったとしても主人公達に待ち受けているのはバッドエンド以外あり得ないという事なのだろう。

いくらしみを綺麗に洗いながしても、いくらタイムマシンに乗って過去を塗り替えたとしても、あの世界線で父親を殺された事への恨みは絶対に消えない(本編最後にタモリさんが話していた事後選択モデル?)。また七峰さんが冒頭から複数に渡って発していた「良いお天気ですね」という言葉。実は七峰父が生きている世界線に出てきた看護師さんも同じ言葉を発している。この奇妙な一致。もしや彼女は最初から自分の父親が生きている世界を知っていたのか?ただそれでも決して呪いを止めようとしない。そういうおぞましい程の娘さんの怨念に肝を冷やされました。少し極端な気はしますけどね(;゚ロ゚)

 

3つの願い

いや魔人さんランプからでてこおほんのか~~~~い!これだけツッコミたかった笑

さて、、、

願いを叶えた者に訪れる代償。

話の概要からおおよそオチのテイストに予想がついてしまう視聴前の評価に屈する事なく、むしろいきなり主人公以外の視点から物語を開始させたり、結局誘拐事件の犯人とは誰ぞやという謎を散りばめ続け、最後まで「どういう展開になっていくんだろ!?」という今後への興味を絶えず此方側に持たせ続けたストーリー構成が◎でした。

本来主人公は5年後には”己の力”でお金、奥さん、持病完治において完璧になるはずだった。

ただそれらのプラスを5年前に貰ってしまった事で満たされてしまい、己が本当の意味で幸せになる為の5年分の努力を怠ってしまった。故のバッドエンドだったのかなと。

一見すると取引を持ちかけたランプの魔人側がエグいなーと最初は思ってしまったが、魔人は最初の段階で「3つの願いは全て等価交換」「貴方が何かを得た分だけ他の誰かが損をする」と注意喚起をしている。その等価交換が今の自分と未来の自分間で成立していること。他の誰かが未来の自分であるという含蓄があった訳ですね。加えて主人公側も他の誰かが不幸に遭う事を理解した上で己の欲望に従った。どっちもどっちなのかな笑。改めて無料ほど怖いものはないなと。

 

燃えない親父

笑って泣ける枠今回も良いの頂きました!

不思議な世界だからこそ成せる家族愛、夫婦愛というのをしかと受け取りました。

頑固な義父親と義娘が本当の親子となり、寄り添っていく様。短い尺の中でも感情的になれたし、また序盤から中盤にかけてのギャグパートというか、実は父はゲイだった!?愛人がいた!?等といった家族の勘違いがフリとなって”違う、本当は家族のことを一番に.....だったんだよ”とより結論部が沁みる落としどころになっていた。泣きました。

また天国で父と母が夫婦として再会する事を匂わせるラストの指輪が無い!オチもロマンチックで個人的にはエモかったです。

 

配信者

西野ん大活躍!!!!!!個人的にコメ欄で出てくる彼?彼女?のアイコンが一番の観所でした。

加えて手当たり次第友達を求めるのではなく、放送局という仕事場から配信する非常識者を簡単に友達と認定しない所にも好感。

ただ話の内容としては恐怖にもギャグにも振り切れてない感じでどっちつかずだった。

回収すべきところもされていなかったような....?結局あの鬼ごっこはなんだったん?っていうラストで終わってしまいましたし....。そんなには言及しません。