「もうやめたげて、、、」 イエスタデイをうたって11話感想
※本感想はあくまで主観的な視点によるものです。
予めご了承を。
いやぁ....今の構図からして絶対やっちゃいけない遭遇シチュを2つ立て続けにやってくると。もう此方側は心が持ちませんよ......。
もうこれ以上行っちゃ駄目だ....!近づいちゃ駄目だ...!と展開に対して感情が剥き出しになるつつ、つい真に迫ってそうなってしまうほどに緊迫感を駆り立ててくるあたり恋愛ドラマとしては楽しめているんだろうとは思う。
ただ、その中で人物1人1人の言動や行動には中々に堪えるものがあった。晴が榀子に放った『キープ』という辛辣な言葉チョイスだったり、マスターを通して晴の現状を仄めかす演出だったり。「晴ちゃんはもういないけどね。」というマスターの台詞からは、これまでチャンスがあったのにも関わらず榀子との関係を晴に直接言えなかった陸生に対する含みの意味もあったのではないかと自分は思う。
多分誰が悪いとかはない。ただ手に入れた者と手に入れられなかった者の線引きが徐々に鮮明になってきた事によって、自分は後者側の人間なんだと思い知る人物が必ず生まれること。
これがひたすらに辛くて堪らないのである。
どこかで丸く収められはしないかと考えてしまってる自分がいるくらいですからね、、
またそう感じた一方で、晴との鉢合わせの際咄嗟に陸生の影に隠れた榀子。この行動から窺える後ろめたさ。さあ果たしてこの以前の場面で浪君に陸生との関係を言わない理由として挙げた「浪君は受験を控えているから」というのは本音なのか?はたまた、、。
一方で、自分の思い通りにならないとすぐ拗ねる浪君の子供じみた行動。
そして自分自身は晴に報告出来なかったくせ、榀子には2人の関係のことを浪君に告げさせようとする他人事のような振る舞い。
まだ隠せる、言い出せないという葛藤の中で、建前が透けてしまったり人間性が顕わになったりと少し人としての汚い所が見え隠れしていたのも率直な印象。
手に入れたのならそれなりの礼儀があるのでは?と。
ともかく情抜きでは観られない第11話でした。
次回最終話、、。見守りましょう。以上です。