なゆーのテキトーブログ

普段はTwitter(@oxygen60499747)より感想兼考察を投稿していますが140字では抑えきれなかったリアルでは言えないアニメへの想いをひたすら綴るブログとなっております。自分が感じた事を上手く言語化出来るように善処します。

「グロさだけじゃない今作の魅力」 無限の住人ーIMMORALー9話絶賛感想

1つ1つにちゃんと意味があり、あとからそれらが面白さ(オチ)となって効いてくる濃密な起承転結の流れ、1本のお話の構成にここまで感動したのは久しぶり。

1話単体としての完成度が桁違いだった。

「転」からの怒濤の追い上げは勿論、そこから「何故凜はあんな嘘を流暢に、、」という疑問から来るフックのもたせ方。

「結」における女将さんの粋な計らい含めて圧倒された。

また、関所を斡旋している村に凜が一泊した時に、既に上記の怒濤の追い上げを裏付ける布石が打たれていて、その種明かしまでの手際にも驚かさせてくれた。

何より今回の関所突破は凜の並々ならぬ覚悟が無ければ成せなかった事。お話としての巧さの他に、この覚悟を我々に見せてくれた事。これが一番大きい。

前話まで凜はどちらかと言えば万次に守ってもらう側のキャラだった。

親の敵を討つ。これを今までは口先で言うばかりで、実際それを成すに至る剣術や心持ちが見られず、7話ではその境遇を抱えているのは貴女だけではないんですよ、ばりに敵キャラの知り合いが凜の両親と同じく討たれるシーンが挟まれたり、8話だと残虐な”しら”の強姦を凜自ら止める事は出来ず、結局万次頼りになるオチだったりと。

ストーリーの流れとしても、凜が持つ復讐心が敵陣営の同情を誘う掘り下げ展開や万次の無双によって霞んでしまっていた様に思う。

それを今話で取り返してくれたというか、復讐に懸ける凜の覚悟が関所突破の布石として体現化され、彼女の成長が見られた点も評価したいポイントです。

殺陣等のビジュアル面だけではなく、物語としても魅せられる第9話でした。