なゆーのテキトーブログ

普段はTwitter(@oxygen60499747)より感想兼考察を投稿していますが140字では抑えきれなかったリアルでは言えないアニメへの想いをひたすら綴るブログとなっております。自分が感じた事を上手く言語化出来るように善処します。

「可能性は感じた。」アズールレーン総括

※本総括はあくまで主観的な視点によるものです。

※決して本作を貶す意図は含まれていないので、予めご了承ください。

※推しはラフィー一筋です。cv.長縄まりあさん万歳。

 

キャラを意味無く沢山登場させ、外見上の可愛さだけを主張させる身内ノリの作風。作画は全体を通してまあまあ良い方なものの、身に覚えのないキャラカットのせいで観応えに欠ける戦闘シーン。

正直、1話段階ではアプリ民と萌え需要層向けのいかにもソシャゲ原作らしい印象しか無かったが、回が進むにつれて″綾波″と″エンタープライズ(下記よりエンプラと省略)″という特定のキャラに焦点を当てて彼女達の内面を掘り下げていく真面目なスタンスになってからは個人的に良くなったと思います。

海=戦場としか捉えられないエンプラと、そんな事ない!と言わんばかりにラフィー達が海で戯れるシーンとをさりげなく対比させる演出や、1話で初めて出逢った頃は属している組織間の軋轢に囚われて、拒絶してしまった綾波をラフィーがもう一度″同じ場所″で友達になろうと手を差し伸べる場面だったり、物語として観ても巧いと感じるような箇所が見受けられた。

また多少間延びを感じる話数もあったが、作品にストーリー性を帯びたお陰でキャラの成長や変化等といった人物の外見上の可愛さ以外の魅力が鮮明に浮かび上がってきたのも嬉しかった部分。

故に以前と比較的各キャラに愛着が持ちやすくなり(あくまでも一部ですが)、特に何も起こらない日常シーンでも掘りが薄いキャラの寄せ集めだった以前に比べ、飽きが回らず格段に観易くなった気がしました。

ですがそんな綾波パートが見事に解消された終盤にかけては、再びセイレーンvsアズールレーン、重桜vsアズールレーンという大きな括りの対立構造が話題の中心へ。そこからは失速して行ったかなぁという印象です。綾波パートが一段落ついてしまっている以上、物語の枠組みが大きくなると再び掘りの薄いキャラが沢山出てくる=薄い物語運びに繋がってしまったいう感触です。

あくまで自分が面白いと感じていたのは、組織内にいる特定のキャラの掘り下げ部なのであって、 組織という括りによる動向(戦闘シーンや計画を遂行するシーン、作戦会議等)には無い。前者があってこそキャラの想いが後者に乗っかって際立ってくると思っているので。

そして、幕を閉じた綾波パートの代わりを担うはずのエンプラパートに関しても引っ張った割には…という

兵器から人間へと至らせる過程が綾波パートよりも間延びしていて、ベルファストとの問答に足踏みが続く展開。綾波パートで言うラフィーからの問いかけの様に、何か盛り上がりの山を作って欲しかったし、それが無かった割には何か成長という成長を感じられなかったという印象の方が強いです。

遂にクライマックスが来た!と思ったのも束の間、え?なら初めからそう出来たのでは?と思ってしまうくらいに成長の取っ掛り→ゴールがあまりにも呆気ない12話の茶番臭も相俟って色々スッカスカでした。むしろ何で今までそんなに悩んでいたのか疑問に思ってしまうくらいに雑でしたね…。結末としては綺麗だったものの、そこへの持っていき方に問題がありました。

綾波パートによって上がった作品の印象が、そのパートが終わったと同時に下降して行く。

今作品のキーパーソンは十中八九、綾波さんでした。

ちなみに推しはラフィーさんです。可愛い😆

また個人的な趣向で言うとOPは滅茶苦茶好きでした。監督がグリザイアシリーズを手掛けた天衝さんである事もあって、冒頭でエンプラを通して空を映すカメラワークだったり、キャラをなぞっていくカットの切り替え部にグリザイア味をビンビンに感じさせる描写が挟み込まれていて、何度も観返してしまいました!

以上です。