なゆーのテキトーブログ

普段はTwitter(@oxygen60499747)より感想兼考察を投稿していますが140字では抑えきれなかったリアルでは言えないアニメへの想いをひたすら綴るブログとなっております。自分が感じた事を上手く言語化出来るように善処します。

『涼宮ハルヒの憂鬱』エンドレスエイト含む総括感想

まさに『常軌を逸した作品』というのはこの事を指すのだろうと思う程非常に独創性で満ち満ちていた作品。今作品の副題が『原点にして頂点』である事も素直に受け止められます。この作品の内容を一見する限りではただの日常。特に何も起こらない平穏な日々。その中にSFやミステリー、ファンタジー要素を詰め込んだ事で発生する現実と虚構とのシュール感が堪らなく好きでした。中でもSOS団が制作した映画回。通称『朝比奈みくるの冒険 Episode00』は日常と非日常の落差が一番顕著に表れていて個人的にお気に入りの回。キョン君の回りくどいツッコミも相まっておそらく今までアニメを観てきてこれ以上に笑った事があったかと思わせるくらい笑いが止まらなかったです。またこれらの作品通して描かれるシュール感によってまるでこのリアルの世界においても非日常は溢れていてハルヒのように我々は単にそれらの存在に気づいていないだけなのでは?というワクワク感を常に掻き立ててくれました。リアルに対する新しい視点が生まれ、まだまだこの世界も捨てたものでは無いなと勝手ながらに感じていました笑。

他に印象に残っているのは今から約10年前にあったとは思えない程のOPEDのクオリティ。曲自体もそうだが何より自分が驚いたのはその曲に合わせて動くキャラのヌルヌル作画。特に1クール目のOPでハルヒとみくるさんがボンボンを振る画や同じくEDでのSOS団総動員によるダンスにはつい自分の体が動きたくなるほどの滑らかさがあってクセになりました。曲も近々購入予定です笑。f:id:oxygen123:20190606212811p:imagef:id:oxygen123:20190606212816p:imagef:id:oxygen123:20190606212912p:image

 

 

エンドレスエイトについて

憂鬱12話~19話に該当するこの内容は実は視聴前から賛否両論分かれている事を既に聞いていたのですがそうなるのにも納得がいきます。ほとんど同じ夏の思い出を8話丸々繰り返す構成時計の秒針がひたすら進むだけの場面を約30秒間写したりと斬新過ぎる内容。これに対し個人的な考えで言えばその8回繰り返された夏におけるキャラの服装を全て違うパターンで描いたり同じ場面でも写す角度や微妙に舞台設定を変えたりととても手抜きのようには思えない内容でした。むしろ展開が縛られているのにも関わらず演出面だけでここまで違ったものに出来る制作陣には脱帽。そのような演出に限った観点から言えば今のご時世にも展開含めこのような話はないくらい素晴らしかったとは思うがやはり純粋に物語として観た時に8回にも渡ってほぼ同じ展開には正直飽きてしまった印象もあります。しかしその計15532回のループの記憶を唯一リセットされずにずっと持ち合わせていた長門有希。無表情な彼女では伝えられなかった15532回も同じ日常を繰り返す苦しみを我々視聴者に体感させる意図が込められていたのであれば大変秀逸な構成だったと思う。また、まだ私はこのループの終わりを話数からある程度察する事が出来た身だったから良かったもののこの作品をリアルタイムで視聴していた人々は一体どんな思いでエンドレスエイトを観ていたのだろうか。もしよろしければ私にまで当時の心境をご一報願いたい。(キョン風に)

 

ここまで読んで下さりありがとうございました。これは設定や演出、展開どれを取っても異彩を放っていてまさに異端児的作品だと感じざるを得ません。故に感じる次回に対するより強いワクワク感。異端児だからこそ批判も多い分特にこの作品はリアタイで視聴して同じ視聴者の方達と喜怒哀楽を共にしたかったですね笑。さて今日の所はこれで。消失編も近々視聴しようと思います。